TOPへ

予防接種

当院の取り扱いワクチン・料金

自費初診料:3,000円

項目 料金(税込)

インフルエンザワクチン

3,900円

帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
2回接種

22,000円/1回
2カ月あけて2回接種必要

RSワクチン(アレックスビー)

27,000円

肺炎球菌ワクチン

11,000円

世田谷区の助成ありの場合

項目 料金(税込)

帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
2回接種

12,000円/1回
2カ月あけて2回接種必要

肺炎球菌ワクチン

1,500円

ワクチン接種の注意点・受けられない方

  • アレルギー:予防接種に含まれる成分に対して重篤なアレルギーを示す患者様。インフルエンザワクチンには卵白成分が含まれており、卵アレルギーをお持ちの患者様は接種困難となります。また過去にアレルギー反応を示したワクチンを再び接種することは禁忌となります。
  • 免疫不全・免疫抑制状態:先天性免疫不全症や後天性免疫不全症(HIV感染症など)、免疫抑制剤を使用されている免疫抑制状態(腎移植後など)の患者様は生ワクチン(麻疹、おたふくかぜ、風疹、BCGなど)の接種は禁忌です。生ワクチンを接種することで体内でウィルスや細菌が増殖して重篤な感染症を合併するリスクがあります。
  • 感冒症状:発熱などの感冒症状を認める患者様は、他の感染症に罹患していたり免疫力が低下している可能性があります。そのため症状が改善するまで予防接種を延期することが推奨されます。
  • 特定の既往症:心臓、肺、肝臓、腎臓に慢性疾患がある患者様や糖尿病患者様は注意が必要です。予防接種が病状を悪化させる可能性がありますので、かかりつけ医と相談したうえで接種の可否を判断します。一方、慢性疾患が十分にコントロールされていれば感染症予防は重要となります。各患者様の状態により、検討が必要です。
  • 妊娠中:妊娠中の生ワクチン(麻疹・おたふくかぜ・風疹・BCG)接種は推奨されていません。不活化ワクチンは接種によって得られるメリットがデメリットを上回る状況であれば接種可能となります。

予防接種とは

予防接種感染症に対する免疫(抵抗力)を人工的に獲得するために行う医療です。ワクチンを体内に接種することでウィルスや細菌に対抗する抗体を獲得します。抗体獲得はウィルスや細菌に接触した際に感染を予防し、感染しても重症化を防ぐ効果があります。
多くの人が予防接種を受けて免疫を獲得すると、集団の中に感染症が発生しても流行を阻止することができる「集団免疫」が発揮されます。すなわち予防接種は個人の健康を守るだけでなく、集団免疫の形成によって社会全体の感染を防ぐ重要な役割を果たします。そのため、国や自治体では定期的な予防接種の実施や啓蒙活動を行っています。
予防接種を受ける際は、接種スケジュールを確認し、適切な時期に接種を行うことが推奨されます。またワクチンの種類により副作用を認めることがありますが、重篤な副作用が発生する可能性は稀です。医師の指導・管理のもと安全に予防接種を受けることが重要です。

インフルエンザワクチン

インフルエンザとは

インフルエンザウィルスが上気道(鼻や喉)の粘膜に感染することによる急性感染症です。殆どが呼吸器感染症ですが、まれに脳炎(特に小児)などを合併いたします。一般の“かぜ症候群”とは区別すべき重症化しやすい疾患で、いまだに人類に残された最大級の感染症です。
国内の流行は11月下旬から始まり、翌年の1~3月頃に感染者数が増加し4~5月にかけて減少します。夏季に患者が発生することもあり、流行の程度と感染者数の推移はその年により異なります。高齢と呼吸器、循環器、腎臓の慢性疾患や糖尿病、免疫機能低下が主な感染リスクとなります。
インフルエンザウィルスはA、B、Cの3型があります。A型(H3N2、H1N1)とB型の3種類のウィルスが世界的に流行しています。
主な症状は38℃を超える発熱、頭痛や筋肉痛、全身倦怠感や喉の痛みなどです。脳炎では意識障害を認めます。感染経路は飛沫感染と接触感染で、1~3日間の潜伏期間があります。
診断方法はインフルエンザ抗原検出キットが一般的で、20~30分程度で診断可能となっています。
治療は内服薬(タミフル、オセルタミビル、ゾフルーザ)、吸入薬(リセンザ、イナビル)や注射薬(ラピアクタ)の発熱後48時間以内の早期投与と水分補給、解熱鎮痛薬の使用です。
予防法は流行前のワクチン接種、咳エチケット、手洗い・うがい、外出を控えることです。

インフルエンザワクチンの効果・接種時期

インフルエンザウィルスによる感染を完全に防ぐわけではありませんが、感染した場合でも症状を軽減し、重症化を防ぐ効果が証明されています。高齢者の死亡リスクを1/5に、入院リスクを1/2~1/3にまで減少させることが期待できます。特に高齢者や慢性疾患を持つ患者様にとって重症化の予防は命に係わる重要な要素です。
至適接種時期は流行前の10~11月です。この時期に接種することでワクチンが効果を発揮するのみ必要な期間を確保し、流行期に備えることが可能です。推奨される接種回数は通常は1回/年です。ただし生後6ヶ月~13歳未満の患児様においては2回接種が日本小児学会より推奨されています。

インフルエンザワクチンの副作用・注意

インフルエンザワクチンには卵白成分が含まれており、卵アレルギーをお持ちの患者様は接種困難となります。注射部の軽度な反応や一時的な全身症状が一般的な副作用として報告されています。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹ワクチンは
公費で費用助成を受けられます

世田谷区 帯状疱疹予防接種の費用助成について

対象者

接種日時点で世田谷区内に住民票登録がある満50歳以上の方、或いは帯状疱疹発症リスクの高い満18歳以上50歳未満の方

助成回数

生ワクチン  ゾスタバックス   助成1回  金額4,000円/回
不活化ワクチン  シングリックス   助成2回 金額10,000円/回

帯状疱疹とは

帯状疱疹水ぼうそう(水痘)を引き起こす水痘帯状疱疹ウィルス(Varicella-Zoster Virus, VZV)によって発生する病気です。初感染時に水痘を引き起こし、その後は体内の神経節に潜伏感染いたします。免疫力が低下したときに再活性化し、帯状疱疹を引き起こします。

初期症状:痛み、かゆみ、焼けるような感覚、痺れ
発疹:痛みを伴う赤い斑点が出現し、水疱を形成する。発疹は体の片側に出現し、胸や背中、顔首、頭部に現れる。
帯状疱疹後神経痛(PHN):発疹が治った後も数カ月から数年にわたって続く激しい痛みで高齢者で特に発生しやすい。
視力障害:目の周りに発疹が出た場合、視力に影響を及ぼし重篤な場合は失明のリスクもあります。
神経障害:顔面神経麻痺、聴力障害や排尿障害など

診断

症状や発疹の所見や血液検査などで診断をつける

治療

抗ウィルス薬(アシクロビル・ファムシクロビル・バラシクロビル)、鎮痛薬

帯状疱疹ワクチンの効果

帯状疱疹の発症や重症化を防ぐ効果があります。50歳以上の成人に対して、ワクチン接種が推奨されています。予防効果は生ワクチン(ゾスタバックス)が50~60%、不活化ワクチン(シングリックス)97%以上発症を抑えるとされています。

帯状疱疹ワクチンの副作用・注意

免疫抑制状態の患者様(腎移植後や免疫抑制剤内服中など)は生ワクチン(ゾスタバックス)の投与は感染のリスクが高いため注意が必要です。

RSワクチン

RSウイルス感染症とは

RSウィルスによって引き起こされる感染症です。特に乳幼児や高齢者、免疫機能が低下している人々にとって重症化しやすい感染症です。症状はいわゆるかぜ症状(鼻水・咳・くしゃみ・発熱)ですが、重症化すると高熱・むせるような咳・喘鳴(呼吸時のヒューヒュー音)や喘息、呼吸困難から食欲不振や脱水状などの全身症状を引き起こします。感染経路は飛沫感染と接触感染と考えられています。
診断は鼻咽頭・咽頭拭い液を用いた迅速キットを用います。治療は抗RSウィルス薬がないため、対症療法(安静・水分補給・下熱薬)となります。重症化すると入院管理が必要となります。

RSワクチンの効果

抗RSウィルス薬がないため、予防医療が重要となります。
RSウィルスワクチン(アレックスビー/組み替えワクチン(生ワクチンではない))が2024年1月に国内発売開始となりました(米国では2023年5月発売開始)。
国際共同第3相試験(RSV OA=ADJ-006試験)において重症化リスクをもつ60歳以上の高齢者におけるRSウィルスワクチンの有効性が報告されています。ワクチン接種後のRSウィルス感染による下気道疾患の出現を減少しました。その有効性は82.58%でした。一方RS投与群の重篤な副作用は4.2%と、非投与群4.0%と大きな差を認めませんでした。

RSワクチンの副作用・注意

国際共同第3相試験(RSV OA=ADJ-006試験)においてワクチン接種群の約72%に有害事象が報告されています。最多は注射部位疼痛(62.2%)でした。重篤な合併症は4.2%で、感染症や寄生虫症(0.9%)が最多でした。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチンは
公費で受けられます

世田谷区ホームページ 高齢者肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌とは

肺炎球菌 グラム陽性の双球菌であり、感染症を引き起こす病原菌の一種です。主に肺炎、中耳炎、髄膜炎を引き起こし、重症化すると敗血症となり命に係わる状況になります。飛沫感染や接触感染によって広がります。治療は抗菌薬(ペニシリン系やマクロライド系)が一般的です。

肺炎球菌ワクチンの効果

肺炎球菌(Streoptococcus pneumoniae)による感染症を予防します。肺炎球菌ワクチンは23価肺炎球菌多糖体ワクチン(PPSV23(成人向け))と13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13(小児向け))があります。65歳以上の患者様は前者が適応となります。

肺炎球菌ワクチンの副作用・注意

不活化ワクチンのため、ワクチン接種自体で肺炎球菌感染症を発症することはありません。副作用は軽微であり注射部位の痛みや腫れ、発熱などがあります。稀にアレルギー反応が起こることがあります。

CONTACTご予約・お問い合わせ

まずはご予約の上、WEB問診もご協力ください。
LINE予約、電話番号は準備中です。お待ちください。