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病院連携治療・手術、
ボトックス膀胱内注入療法

病院連携治療・手術

久我山病院と連携し、一貫した安心安全な
泌尿器科医療を提供します。

久我山病院と連携し、一貫した安心安全な泌尿器科医療を提供します。当クリニックでは、各患者様の状態や症状に応じた検査を行います。
手術が必要と判断された場合、院長が執刀している久我山病院または、患者様が希望する病院に紹介いたします。
初めて受診する病院で初対面の医師と信頼関係を築くことは難しいと考えます。そこで、患者様の精神的負担を軽減するために、近隣の中核病院である久我山病院で、毎週木曜日(当クリニックの休診日)に院長が手術を行う体制を整えました。
手術後は当クリニックで経過観察を行います。診断から手術、そして術後の経過観察まで、院長が継続して診療することが、患者様の安心と安全な医療につながることを心から願っています。

治療の流れ

1当クリニックで診察・診断

当クリニックで診察・検査を行い、手術が必要と判断した場合はご希望の連携病院へご紹介します。

2病院で手術

紹介先の病院で手術を受けて治療します。

久我山病院の場合

毎週木曜日(クリニック休診日)に院長が執刀しているため、クリニックから引き続き同じ医師が手術・治療を行います。

3当クリニックで経過観察

当クリニックで経過観察手術後の経過観察は当クリニックで行うことができます。

ボトックス膀胱内注入療法

トイレに行くまでに尿意を我慢できない尿漏れ(尿意切迫感、切迫性尿失禁)の治療で処方された内服薬では十分に効果がない場合に、ボトックスを膀胱壁内に注入する治療法を検討します。A型ボツリヌストキシンという天然のたんぱく質を有効成分とする薬です。ボツリヌス菌を注射するわけではありませんので菌に感染するという心配はありません。筋肉の異常な収縮を抑制する効果があり、美容業界ではしわを改善する際の薬剤としても使用されています。
軟性膀胱鏡を使って、尿道から膀胱内に挿入し、膀胱の筋肉にボトックスを注射します。副交感神経末端からのアセチルコリンの放出を妨げ、膀胱の異常な収縮を抑制します。

ボトックス膀胱内注入療法が適応となる方

  • 内服治療を4週間以上受けているが、尿意切迫感や尿失禁が改善されない
  • 内服薬の副作用があるために内服できない
  • 超音波検査や尿検査にて尿路感染がない

最終的には院長が診察後に慎重に検討し、患者様と話し合った上で治療を行います。

ボトックス膀胱内注入療法の効果・副作用

期待できる効果

日本での臨床試験結果によれば、尿失禁の平均減少回数は約3.24回であり、完全に尿失禁がなくなった方の割合は約20%でした。尿失禁が以前の回数から半分に減少した方の割合は約60%でした。尿意切迫感の平均減少回数は、6週目に約3.32回であり、排尿回数は同じく6週目に約1.78回減少しています。これにより、難治性過活動膀胱の患者様にとって有望な治療法であることが示されています

副作用・リスク

  • 尿路感染症
  • 排尿困難
  • 尿閉
  • 一時的な血尿

国内臨床試験では、排尿困難の発生率は9%、尿路感染と尿閉はそれぞれ5%でした。また、注射後には一時的な血尿が見られることがあります。これらの副作用の多くは男性にみられます。女性ではその頻度が低くなる傾向があり、女性にとってはより安全な治療法と考えられます。

ボトックス膀胱内注入療法の流れ

1事前診察検査

事前に、採血や尿検査、残尿量の測定など、必要な検査を実施します。
検査の結果が適応と判断された場合、ボトックス療法について説明し、治療同意書に署名をしていただきます。

2治療当日ご来院

予約時間の15分前にお越しください。

3治療

治療尿道から管を通して膀胱の局所麻酔を施します。その後、柔らかい内視鏡(軟性膀胱鏡)を膀胱内に挿入します。細い注射針を使用し、膀胱の筋肉にボトックス注射液を約20か所に注入します。注射は約10分から15分で完了します。当院では外来で治療を行っており、約1時間の滞在時間となります。

4治療後の経過観察

治療後の1週間後にご来院いただきます。
外来での診察を行い、残尿の測定などを行います。問題がなければ、その後は患者様の希望に応じて1カ月ごとに受診し、経過観察を行います。

よくある質問

治療後の注意点はありますか?

治療当日は、入浴や飲酒、激しい運動など、血流が増加する行為は控えてください。翌日以降は、日常生活に戻れます。ただし、血尿が続く場合は、改善するまでこれらの行為を控える必要があります。

治療で効果が見られなかった場合、再治療できますか?

投与から4カ月後に再投与が可能ですが、初回の治療で効果が不十分だった場合の再投与の効果は確かなエビデンスはまだありません。

ボトックス膀胱内注入療法は何回まで注入できますか?

回数制限は特にありません。治療間隔は通常6~12カ月です。
複数回の治療を受けた後に、まれに体内で抗体が生成され、治療効果が失われることがあります。治療の効果が以前よりも低下していると感じた場合は、医師にご相談ください。

妊娠中や授乳中の場合は治療できますか?

妊娠中および授乳中の方は治療できません。また、ボトックス治療後の3カ月間は避妊が必要です。

費用はどのくらいですか?

治療効果が認められ、2020年より保険適応になりました。自己負担額3割の方で、約50,000円となります。

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