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尿が出にくい、
残尿感がある

尿が出にくい

尿の出始めまでに時間がかかる、尿の勢いが弱い、尿がなかなか終わらないなど、尿が出にくい症状には様々あります。

排尿の仕組み

排尿の仕組み排尿できるまでには、腎臓で生成された尿が膀胱に溜まり、尿道を通過して排出されます。それまでには色々な神経が関与しています。まず、脳から膀胱に排尿を促す指令が出ると、膀胱が収縮して尿を押し出します。それと同時に、尿道や膀胱出口が開いて尿を放出できるという仕組みです。しかし、その際に尿道が狭く、膀胱と尿道がうまく機能しない場合は、尿が出にくい症状が起こってしまいます。特に、中高年の男性に多く見られるのが前立腺肥大症や前立腺炎・前立腺がん・尿道狭窄などです。また、膀胱と尿道の機能低下によって尿排出がうまくできない疾患として、神経因性膀胱があります。

尿が出にくい場合に
考えられる疾患

前立腺肥大症

前立腺は男性特有の臓器です。前立腺肥大症は、前立腺が大きくなることで尿道が狭くなって排尿しにくくなります。特に、中高年男性に発症が多く見られます。

前立腺肥大症

前立腺がん

前立腺がんが起こると、肥大症と同様に尿道を圧迫してしまい尿が出にくくなってしまいます。

前立腺がん

尿道狭窄

尿道炎の後遺症や外傷、前立腺がんの治療後、尿道カテーテル留置、経尿道的手術などの合併症によって尿道が狭くなることがあります。尿道粘膜に炎症が起こることが原因で、尿道が狭くなってしまいます。また、クラミジア尿道炎や淋菌性尿道炎を起こした人が尿道狭窄になることがあります。

神経因性膀胱

排尿に関わる神経が何らかの異常が起こることで、尿が出にくくなる状態を神経因性膀胱と言います。尿が膀胱に溜まっても脳に伝達されない、または膀胱が尿を出そうとしても尿道や膀胱出口が開かないことで排尿できなくなる状態です。

急性前立腺炎/慢性前立腺炎

前立腺に細菌が侵入することで感染し、炎症を起こす状態が前立腺炎です。頻尿や排尿時の痛み、排尿困難などの症状がある場合は、急性前立腺炎や慢性前立腺炎の可能性が考えられます。

残尿感がある

排尿後もまだ尿が残っている感じがします。その場合、実際に尿がまだ膀胱に残っている場合もあれば、膀胱には尿がないのに残尿感が生じることもあります。女性の場合、急性膀胱炎を起こすと残尿感が起こることがあります。また、男性の場合は前立腺疾患によって残尿感が生じることがあります。その他、過活動膀胱や神経性膀胱、尿路の炎症、結石、腫瘍などが考えられます。

残尿感がある場合に
考えられる疾患

など

急性膀胱炎

細菌感染が原因で膀胱に炎症が起こります。主に、抗生物質を用いた薬物療法を行います。症状が軽減しても、完治するまで治療を継続することが非常に大切です。再発しやすいため、尿意を我慢したり、身体を冷やしたりするのは禁物です。

神経因性膀胱

排尿を促す指令が脳から膀胱に伝達されない状態です。主に、何らかの疾患や外傷によって脳や神経が損傷していることが原因です。実際、膀胱に尿が残存しているため、尿の残存量を確認するために超音波検査を行います。主な治療法として、膀胱や神経の機能改善を図るために薬物療法を実施し、残尿感を解消します。膀胱に尿が残っていると、徐々に膀胱炎や腎臓病のリスクが高まるため、自己導尿を行うこともあります。

過活動膀胱・心因性頻尿の場合

過活動膀胱

膀胱が過敏になることで尿が溜まりにくくなって、急な尿意が起こると我慢できなくなってしまいます。主に、内服薬治療を行い、症状を緩和していきます。その他、水分の摂取量を調整したり、膀胱や骨盤底筋群を鍛えるトレーニング、生活習慣改善を行います。

過活動膀胱

骨盤臓器脱

私たちの身体は、骨盤底筋群によって腹部臓器が下に落ちないように支えられています。骨盤底筋群は、強靭な腱や筋肉で成り立っていますが、加齢に伴って筋力低下が起こり緩んでしまうことがあります。特に、女性は妊娠や出産によって大きなダメージを受けて、筋力が低下してしまいます。この場合、軽度の低下であればセルフトレーニングによって強化することが可能です。状態によっては手術治療が必要になることがあるため、骨盤底筋群の衰えや何らかの違和感がある場合には、早めに当クリニックまでご相談ください。

前立腺疾患

前立腺疾患は、幅広い年代で発症するとされています。前立腺炎は若い年代に多く見られ、前立腺肥大症などは中高年代に多く見られます。主に、頻尿や残尿感などの症状が現れます。基本的に薬物療法で症状を改善しますが、前立腺肥大が深刻な場合は手術治療を検討します。

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